綾門大綱の復活
今年、首里城正殿の復元という大きな節目を迎える首里。この記念すべき年に、かつて行われていた伝統行事「綾門大綱(アイジョウウンナ)」の復活を目指す取り組みが始まりました。
綾門大綱は、琉球王国時代に国王の即位などを祝って行われていた、琉球最大級の大綱曳です。守礼門から中山門へと続く「綾門大道」を舞台に、国の安寧や繁栄を願って盛大に行われていました。
その全長は216メートルに及び、4本の綱を3本のカヌチ棒でつなぐ独特の形式が伝えられています。
1898年を最後に途絶えた、首里の歴史ある伝統行事です。
復活への第一歩となるのが、11月3日の「琉球王朝祭り首里」で行われる「首里こども大綱曳」です。
首里地区の6小学校と地域が連携し、東西南北の4本の綱をつなぎ合わせた、全長約50メートルの大綱曳に挑みます。
大綱の復活は決して簡単なことではありません。今回は、与那原大綱曳の皆さんの協力を得ながら、綱編みの技術を学び、地域一丸となって準備を進めています。
また、今年は綾門大綱の復活に加え、「一斉我栄(イッセイガーエー)」が龍潭通りに帰ってきます。
首里各地域の旗頭が一堂に会する一斉我栄は、かつて龍潭通りで行われていました。その後、会場を首里中学校のグラウンドへと移しましたが、今年は再び龍潭通りを舞台に開催します。
かつての賑わいを龍潭通りに取り戻し、首里城正殿の復元を地元・首里が一体となって祝う。
そんな一日を目指しています。
今回の子ども大綱曳は、将来の綾門大綱完全復活に向けた第一歩です。
毎年、大綱曳を続けながら、綱づくりの技術や運営の経験を積み重ね、地域のつながりを育んでいく。
そして、今年大綱を曳いた子どもたちが成長し、いつか全長216メートルの綾門大綱を復活させる。
そんな未来を思い描きながら、首里の新たな挑戦が始まります。
2026年11月3日(火・祝)、龍潭通り。
首里城復元の喜びを、地域の皆さんとともに分かち合いたいと思います。
綱網の様子
準備中…
綾門大綱
「綾門(あやじょう)」とは、首里のシンボルである守礼門の美称。
その門の門前で、王国の運命とともに引き合わされてきたのが「綾門大綱(アイジョウウンナ)」です。
記録によれば、新国王の即位など国を挙げた盛大な祝宴の場で行われていたとされています。一説には、第一尚氏の尚巴志が三山を統一した喜びを祝して始まったとも言われ、時代を超えて人々の祈りと熱気が交錯してきた伝統の行事です。
首里城の本格的な復興が進む2026年、この歴史ある綾門大綱を「子ども綱引き」として復活させることになりました。
子どもたちの手で編み上げる、首里の誇り
今回使用する綱は、首里地区の6つの小学校(城北・城西・城東・城南・大名・石嶺)に通う子どもたち自身が心を込めて作り上げます。
小さな手が集まって大きな力となり、一本の大綱へと結実する――。
単なるイベントの再開にとどまらず、首里の歴史・文化を子どもたちが肌で学び、首里城復興の喜びを地域全体で分かち合う「綾門大綱」。
子どもたちが創り出す歴史の新たな1ページを、ぜひ温かく見守ってください。

